四畳半神話大系 第7話 サークル「ヒーローショー同好会」感想

7話は6話と同様に3つのサークルを掛け持ちする「私」(声:浅沼晋太郎さん)が、羽貫さん(声:甲斐田裕子さん)、香織さん(声:浅沼晋太郎さん、檜山修之さん)、景子さん(声:大原さやかさん)の3人のうち、香織さんを選択した場合の物語。

場面も6話同様、羽貫さんの部屋のトイレにこもる「私」から。

羽貫さん:どうしたの? 出てきて。

ドンドンと激しくドアを叩く羽貫さんの姿は、前回を見ていない人には誤解を与えることでしょう(笑)。

決断し、トイレを脱出して香織さんの元へ向かう「私」。その香織さんは物言わぬ人形なのにいいのか!? 「私」。ジョニーも呆れてます。

四畳半神話大系 第7話 サークル「ヒーローショー同好会」感想

ナレーション:4年間のモラトリアム。
       ときにアグレッシブに子供の夢をかなえるのもよいかもしれぬ。
       少年の心を理解する黒髪の乙女があらわれるかもしれぬ。

つまるところは黒髪の乙女との出会いを期待してるわけですね。健全な大学生としてはまあ当然なのでしょう。ロリコンじゃなくてよかった(笑)。

場面は「もちぐまん」のヒーローショー。白いもちぐまんの着ぐるみを着て舞台で演技する「私」。

「もちぐまん」は今までにも明石さん(声:坂本真綾さん)が所持しているマスコットとしてほぼ毎回登場しています。「もちぐまんは5人で1揃いだけど、白いのを1つ失くしてしまった」という話とセットで。

とはいえ今まで「もちぐまん」がいったいどういうヒーローなのかわかりませんでしたが、今回は舞台で歌われる「もちぐまん」の歌でどんなヒーローか少しだけわかりました。

そーれ、そーれもちぐまん。誰も倒さず誰も傷つけず、いつの間にかもめごとしずめ、
だけど強い意思、広い心、太い真心

耳コピだと「強いし広い心」かと思ってたら、四畳半神話大系オフィシャルガイドでは「強い意志」になってました。

短調で妙にうら寂しいロンリーヒーロー風の曲調なんですね。5人1組の戦隊チーム的なヒーローに見えるのになぜ?

戦いよりも悪人の改心を目的としたヒーローのようです。

2人の男に絡まれている少女を見て、舞台でもちぐまんの演技中の「私」は舞台を下りて少女を助けに行くのでした。

司会のお姉さんの機転もあって、事なきを得た少女。少女は舞台が終わった後、「私」にやや堅い不器用なお礼を言いに来るのでした。

話し変わって現在、「私」は文通中。

文通相手・景子さんについては次回8話で明らかになります。もちぐまんショーで少女を助けた時期の恵子さん(の中の人)はもちろん○○ですね(笑)。

ナレーション:文通で肝心なのは必ず手書きであるということ。
       地獄の釜が開こうとも相手にあってはならないということである。

この「絶対に相手に会うはずがない」という絶対的な安心感が災いして、「私」は後で追い詰められる結果に。自業自得ですが(笑)。

でも「私」は下鴨神社近くの下賀茂幽水荘、恵子さんは京都市左京区浄土寺東田町。そんなに離れてないんだから、恵子さんは人づてに「私」の事を知る可能性もあるというのに。油断しすぎですね。

もちぐまんショーがきっかけで城ヶ崎先輩(声:諏訪部順一さん)から恵子さんのボディーガードを頼まれることになります。

ボディーガードといっても、単なる留守番。城ヶ崎先輩が留守の間、香織さんを見守るというアルバイト。「香織接待マニュアル」の内容がすごいです。

もちぐまんショーの少女(私より1つ下)がまだ大学に入っていなかった頃から城ヶ崎先輩のアルバイトをしていたということは、「私」と香織さんのつきあいは2回生の頃からということになりますね。

城ヶ崎先輩が香織の事が他人に漏れる危険を冒しながら「私」に留守番を頼んだのは、

城ヶ崎先輩:最近何かと物騒だ。私を落としいれようとする人間もいる

とのこと。これは代理戦争の件ですね。8話ではっきり言われてます。

「私」は安全牌で香織さんに手を出すような人間ではないからこの仕事を頼むのだ、という城ヶ崎先輩。まあそのとおりなんですが…。

それから小津がごく自然に香織さんの事を知っていたのは、これはきっと城ヶ崎先輩本人からでしょうね。代理戦争の秘密の師弟関係ですから。

今回の小津と私のアホな会話。

小津:あれはとても高尚な愛の形なのです。
    そこらのダッチワイフとはわけがちがう。超高級品ですぞ。ラブドールとよぶのです。
    相手のことを思い、大切に愛でながら暮らすことに意味があるのです。
    あなたのように性欲処理の道具にしかみてない野人にはわからないでしょうが。
「私」:今すぐ黙れ! 未来永劫黙れ!
小津:それはお断わりです。僕はムダ口がきけないと寂しくて死ぬのです。
「私」:死ねばよいのだ。
小津:ところがどっこい、ムダ口をきいている限りぼくは死なないのです。

「私」は小津相手だとずいぶんひどい事を平気で言いますね。小津がもし「私」のように頭でっかちな生真面目なタイプなら「冗談でも言っていい事と悪いことがある」と怒りそう。

でも小津はさらりと受け流します。それは「私」が根が真面目で、本心から出た言葉ではないとわかっているからでしょう。

そんな中で状況は進み、いよいよ景子さんから「会いたい」という手紙がきます。

本来なら千載一遇のチャンスのはずなんですが…

ナレーション:すこしばかり現実の私に比べて美しく飾られていたからである。
       たしかにそれは私の理想とする男性像であるものの
       現実の私がそれに追いつくには今しばらく時間が必要だった。

どうせ実際に会う事はないだろうと高をくくっていたために、手紙に綴られた「私」と現実の「私」が大きく乖離してしまいました。あほですね(笑)。

8話を見るとものすごく細かく「私」の設定が下宿の壁に貼られてあって、手紙を書くたびに前の設定とくい違いが出ないように苦労していたんだと思うと、妙なマメさに笑えます。

そんな折り、城ヶ崎先輩から「私」の部屋で香織を預かって欲しいと依頼されます。いよいよ香織さんとの同棲開始。

城ヶ崎先輩が「お前の部屋、くっさいなー」と言っていた理由は、たぶん10話関連。おそらく並行世界の「私」のせいです(笑)。「私」の部屋はバス・トイレ付ではないのです。

そして選択の夜。

羽貫さんのためにホテルのラウンジへ向かうと、そこには城ヶ崎先輩。

見た目の状況は同じですが、

ナレーション:香織さんという人がありながら羽貫さんにまで手を出そうとは
       純情が聞いてあきれる。この飲み比べ負けるわけにはいかない!

と、「私」の立ち位置は微妙に違っていますね。

飲み比べに辛勝。羽貫さんをマンションに送って、トイレにこもる羽目になりながら、一大決心して香織さんを選択。下宿に戻って香織さんを連れ出し、逃避行!!

ここで「私」の置手紙を読んでいる小津の顔がいつもと違いますね。作画崩壊…ではありません(笑)。これが「私」視点ではない小津の顔です。

「私」は香織さんに出会ってから、バイトを続けていくうちにどんどん妄想ワールドに入っていきますが、逃避行中の妄想がもう無茶苦茶です(笑)。

人形だという事をすっかり忘れていますね。危ない道に入りこんで、自分を見失っています。ジョニー(声:檜山修之さん)まで無茶苦茶言ってます(笑)。物言わぬ人形相手だと、人はここまで一人芝居ができるのか!?

浅沼さんの香織さん声はわりといけてるんですが、檜山さんの香織さん声はかなり無理めです(笑)。

危うく一線を越えそう(?)になったとき、駆けつける城ヶ崎先輩。殴られる「私」。

城ヶ崎先輩:この変態野郎!!

お前が言うな! という気がするんですが、まあいいです。

城ヶ崎先輩はお酒で1度つぶれた後、深夜の雨の中、香織を探し回っていた…と考えるとちょっと純愛?

ナレーション:これでいいのだ。あやうく純潔を失うところだった。

いや、そういう問題でもないような…そういう問題なんでしょうか?

ナレーション:もう一度あのシーンへ戻りたい。リテイク! 景子さんに会いたい!

いよいよ次回は景子さん。今度こそ「私」は幸せになれるのか?

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